イライラしたら深呼吸!イライラを抑える方法。

皆さんはすぐにカッとなったり、イラッとしやすいタイプですか?

最近キレやすい人が多く、悲しいことにそれが暴力(DV)や

最悪の場合は殺人事件に至ることもあります。

すぐイライラしてしまう人、キレてしまうは「思考の癖」に原因があります。(主に前頭葉)

心の病気がイライラさせるという事実も否定しないけれど、

これも特定の思考を繰り返した結果による心(脳)の生活習慣病なのです。

つまり、イライラしない思考の癖に作り変えることで、たとえ病気が原因の人でも、

改善と解消は可能です。

イライラしても自分にとっても、他人にとってもいい事はないですよね。

イライラして誰かに怒ることと、相手を指摘することはまた違います。


そんなイライラした時の対処方法をいくつかご紹介します。


■先ず、深呼吸

イライラすると感情をすぐ爆発させる人、イライラが頭から離れず不快な気持ちが続く人。

イライラしたら、条件反射的に深呼吸をする習慣をつけてみましょう!

イライラしている時は脳が取り乱した心理状態のため、

自分の主張や要求を相手に伝えるのは危険なのでグッとこらえて下さい。

先ずは通常の自分を取り戻すために深呼吸しましょう。

深呼吸は、体をリラックスさせる副交感神経を活発にし、

イライラの原因である交感神経を弱める働きがあります。

イライラを抑える深呼吸のやり方は次の通り!


①鼻から息を3秒間吸って、お腹を膨らませる。

②息を5秒間止める。

③口から息を10秒かけて吐き、お腹を凹ませる。


これを2〜3分繰り返せば、イライラはスーッと解消されます^^

鼻から息を吸うときは冷静な気分が入ってきている、

口から息を吐きだすときは「怒りの気分」が外に出て行っているとイメージしましょう。

また「1、2、3...」と心の中で数えることで、意識が数字に注がれ、

イライラから意識をそらすことができます。

昨日、ここで紹介したマントラも同じです。


■Myルールを捨てる

自分たちは両親や先生、そして世間から「〜しなさい」「〜してはいけません」

「〜するべき」という、善悪の二元論をみっちり染みつけられて育って来ました。

また、私たちは過去の経験から「〜すべきだ」「〜するのはいけない」という、

自分だけの二元論も作り独自のルールを持って生きています。

これを一般的に「観念(思い込み)」と言います。

個々が大切にしているMyルールを意味します。

イライラは、自分のルールを他人や起こった出来事が壊したときに発生します。

自分のルールが犯されたことによる「怒り」と、

自分が尊重されていない「恐れ」が本質的な原因なのです。

そのため、Myルールに対する執着が強い人、Myルールをたくさん持つ人ほど、

イライラしやすく、キレやすくなります。

また、他人にMyルールを強要する人は、自分自身がルールに反したときも、

自分を責めて罪悪感を持ちます。

つまり、自分を責めて心の病になる可能性が高い人とも言えます。

もしイライラが出てきた時は「自分は何に対して怒っているんだろう?」と自問し、

イライラの原因を探ってみて下さい。

おすすめなのはノートや手帳、メモ帳でも何でもいいので

紙にリストアップして視覚化することです。

イライラの原因リストを客観的に見ることで、

自分がくだらないルールをたくさん持っていることに気づくはず。。。

いらない観念(思い込み)を捨てれば捨てるほど、

イライラのキッカケが減るのはもちろん、

自分自身もたくさんのMyルールから解放されるため、

日々の過ごすことがグッと楽になります。


■他人は自分の鏡

自己啓発本とか読んでると「他人は自分の鏡」といった文言をよく目にすると思いますが、

これが何を意味するのか、いまいちピンとこない人もいると思います。

簡単に言うと・・・

例えば、あなたが他人の言動でイライラするのは、あなた自身の中にも、

その他人と同じ要素があるということ。

専門的な言い方をすれば「同族嫌悪」を感じているのです。

・相手の好きなところは、あなたが認識している「自分の好きな部分」です。

・相手の嫌いな部分は、あなたが認識している「自分の嫌いな部分」です。

人間は自分の内面にないものには、反応できないと言われています。

つまり、他人に対してイライラするのは、他人に投影された

「自分の嫌いな部分」を見せつけられたため。

そう、人は他人を通して自分にイライラしているのです。

また、あなたが「好き or 嫌い」のタグ付けしていないものには、

他人がその行いをしても反応することはありません。きっと気づかずスルーしています。

つまり、自分の嫌なところを探すのは止め、

自分の好きなところばかり見つけるように心がけること。

そうすることで、他人の好きな部分ばかりが目に入ってくるようになります。

また、他人の嫌いな部分に反応しにくくなり、イライラの原因が減っていきます。


■期待しない

他人や起こった事にイライラする原因は、人や出来事への期待度が高いから。

自分の思い通りに動いてほしいという期待が強い人ほど、裏切られたときイライラします。

これは言い換えるとその人が他人や出来事に依存している状態です。

また外的環境によって一喜一憂し、振り回されている状態でもある。

自分も皆さんも、外的環境をコントロールすることはできません。

あなたがコントロールできるのは自分だけ。

つまり、外的環境ではなく自分を主軸に生きれば、

ほぼ全てがコントロール可能になるため楽になります。

例えば、他人に任せた仕事が全然あがってこない場合、

最初から「その他人はいない」という前提でスケジュールを立てるのです。

そうすることで、イライラせず仕事が進められます。


■イライラしていることを相手に伝える

イライラを溜め込むほど、自分にどんどん余裕がなくなり、

新たなイライラが生まれやすくなります。

逆に、心に余裕がある時は普段イライラすることであっても許せるようになります。

イライラが溜まって今にも爆発しそうな人。自分だけで溜め込まず、自分の感情を相手にうまく伝え、イライラを発散する方法をお伝えします。


<イライラの伝え方>

①最初に紹介した<イライラしたら深呼吸する>を実践する。

これをすることで、自分を忘れて相手を批判する最悪の事態が回避でき、

冷静を取り戻すことができます。


②イライラした理由を、相手に淡々と伝える。

例えば「◯◯は頼んだ仕事を全然やってくれないので、私は気分が悪いです。

次の予定が立てられないので」という様に、自分の気持ちと、

その気持ちになった理由を淡々と伝えます。

多くの人はここで相手を批判をします。「あんたは本当に無責任だ」というようにです。

でも、これは単なる非難に過ぎず、何の解決もしていません。

自分たちがが怒っている正当な理由が相手に伝わらないため、

相手は頭ごなしに批判されたと感じ、より相手との関係が悪化してしまいます。

相手を闇雲にに責めるのではなく、自分がイライラした理由を、

相手が納得できるように伝えること。そうすることで、

相手も自分の言い分を冷静に伝えることができ建設的な話し合いができるようになります。


■ポジティブな方法でイライラを発散する

イライラをネガティブな方法で発散するのは止めた方がいいです。

例えば、愚痴や不満を言って発散する行為などは、

その瞬間は気持ちがいいし、スッキリしたように思いますが、

結局はイライラや不満の強化につながり、心の状態がより不安定になってしまいます。

そうではなく、イライラをポジティブな方法で発散するようにしてください。

一番のおすすめは「運動」による発散です。

例えば、イライラした瞬間に筋トレをしてみてください!

筋トレ中、イライラの思考は停止するはず。ポイントは、

一生懸命に取り組まないとできない負荷が強めの運動をすること。

運動に全意識が注がれるためです。

筋トレ以外にも、ダッシュやヨガも効果的です。

身体を動こかす事でで余裕がない状態になれば、イライラを感じている余裕はなくなります。

またヨガは呼吸や身体の動きに意識が向くので、不快な気持ちも消えて行きます。

正直、ネガティブ思考とは心身ともに暇な時に行われるもの。


■他人をモノではなく、ちゃんと人として見る

他人に対してイライラする人の心理は「他人をモノ」として扱っている点にあります。

ほとんどの人は自覚がないでしょうが、これはほんとの所。

例えば、イライラした時、不満を抱いた時、

他人の一側面だけを見て相手を評価していませんか?例えば、

挨拶が無愛想だった相手に「あいつは礼儀がなっていない」

「失礼な人」と決め付けるように。

モノに対しては、このような評価をしてもいいかもしれません。

なんでって、モノの機能は常に一定だから。

スペックの悪いパソコンが、日によってスペックが向上することはないのと同じように…。

でも、人間は違いますよね。

体調が優れない、何かに悩んでいる、会う直前に何か嫌な体験をした・・・

あらゆる状況によってその人の状態は変わるもの。

きっと皆さんもそういうのあるんじゃないですか?(僕はあります!)

つまり、他人の一側面だけを見て評価するのはモノと同じ扱いをしているのと同じ。

(それでイライラしている人は、とても傲慢で失礼だと気づくいい機会。)

相手の態度に対してイライラしたら、今回のマインドセットを必ず思い出してみて下さい。

そして「何かあったのかな?」と、相手をモノではなく人として見てあげましょう!

そうすることで、相手との関係は良好になります。

自分のことをモノ扱いする人に、相手が心を開くわけはありません。

もしくは「気にしない」「放って置く」も選択肢の中の1つに入れておいて下さい。



自分をイライラさせているのは他人や起こった出来事などの外的要因ではなく、

自分自身が今までの経験や出会い等から作り上げたMyルール(観念=思い込み)です。

つまり内的要因です。

そして、自分が信じている観念は、他人をジャッジするだけでなく、

自分をもジャッジしてしまいます。

真面目な人が心の病気になりやすいと言われるのではこれが理由で

「こうでなければならない!」

というルールをたくさん持っているから。

大量のルールに縛られ苦しむためです。

人間が作った世の中は善と悪という二元論でルールを作りがちですが、

実際にはどんな出来事にも善も悪もありません。

つまり、世間が作った全てのルールは、結局は人間が勝手な都合で作ったものであり、

ちょっとしたことで180度変わってしまうことだということ。

そんなものを過剰に信じ、自分を縛り、苦しめることはありません。

くだらない世間のルール(世間体)と、くだらないMyルール(観念)は、

どんどん手離し楽になること。

それこそが、イライラしやすいことから解放される方法です。


それでも人間だからイライラすることは必ず起こります!

そんな時は瞑想しましょう!!笑 ほんとに効果あるから!

立ち止まって意識を自分に向けて深呼吸を3回。。


意識して日々の生活に取り入れてみて下さい。



shun


Shun Oshima

マインドフルネス指導者 l フォトグラファー 12歳の時に訪れたイギリスをきっかけにカメラに触れるようになる。 フリーで写真家としてヨガやウェディング、イベント、ポートレート、風景など様々なジャンルの撮影をこなす。 また、全国でカメラワークショップも開催。 その他、マインドフルネス指導者としても活動に取り組む。

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Shun Oshima

マインドフルネス指導者&フォトグラファーとして活動中。

■マインドフルネスインストラクターとして
脳科学や心理学、生理学、禅といった様々な分野を通して、マインドフルネスを学び日本国内にてパーソナルレッスンを中心にその人に応じたオーダーメイド型のレッスンを展開。
また不定期にグループレッスンも開催しており、
マインドフルネスを1人でも多くの人に伝えることで、
日々の息苦しさや、その人が持っている目標(ビジョン)の達成のサポートに取り組んでいる。

■フォトグラファーとして
ウェディングや風景、ポートレート