取れない疲れ・・・どうしたらいい?

今日は生理学と栄養学的な話し。


慢性的な疲れを抱えている人がかなり多い、疲労大国日本。

マッサージに行っても、睡眠を取ったりしてもなかなか疲れが取れない。なんて人多いのではないでしょうか?

風邪を引きやすくなったり、元気が出ない、怠い・・・。

疲れには肉体的な疲労もあれば、脳から来る疲労もある。

(脳疲労のとり方に関してはまた後日綴ります)

肉体的疲れは休養を取ればとれます。

それ以外・・・


そんな人、『副腎疲労(英語では"Adrenal fatigue")』という言葉は聞いたことありますか?

(ちなみに副腎は「ふくじん」と読みます。)


インターネットやスマートフォンの普及で

目まぐるしく、早いペースで日々の生活を送る日本人にはストレスがつきもの。

休みなしで働く、激しい運動や運動不足、愛する人とのケンカ、職場、家でのプレッシャー、子育て、人間関係の不満、身体の不具合、環境有害物質、外食続きで栄養不足、お酒の飲み過ぎ、喫煙…

忙しくて水を十分飲んでいなかったり、食事をとり忘れたり、身体を動かせなかったり。。

家に帰ってもメールやLINEの返信に時間を費やしていたり・・・・

明らかにストレスの原因となる大きな出来事でなくとも、

こんな小さなストレスだって、自分たちの身体のどこかに蓄積していって、

それが大きな病気につながってしまう。

どんなに仕事が好きで「楽しい!」と言っている人でも、

それはそれで身体にストレスを与え続けている。

欧米ではこの『副腎疲労(Adrenal fatigue)』という言葉をよく聞く。

副腎を特集した雑誌だったり、薬局に行けば副腎専用の薬やサプリメントがズラッと並んでいたり。

程度は様々でしょうが、実は80%近く身体に影響しているらしい。

副腎(Adrenal gland)とはくるみ大の大きさでで腎臓の上についている。

こんな小さいのに、自分たちが生きていくのに必要なホルモンを生産しているスーパーウルトラ重要な臓器!

副腎が生産するホルモンのひとつが"コルチゾル"とよばれるホルモン。

身体が受ける様々なストレスに反応して、そのストレスに対応できるようにこのホルモンが放出される。

「常にストレスがある状態が続いている」ということは、

この小さな副腎たちが常に一生懸命は働いてホルモンを放出しているということ。

でもそれが続くとさすがのこの副腎も疲れてしまって、必要なホルモンが生産できなくなる。

これが『副腎疲労』の状態。


■副腎疲労の症状

・疲労感・倦怠感・無気力

・低血圧・立ちくらみ・貧血

・性欲減退

・月経前症候群(PMS)(頭痛や下腹部の痛み、手足のむくみ、不安感、イライラ感があるなど)

・更年期障害の症状の悪化

・不眠症・夜型になりやすい・朝起きれない

・アレルギー発症・免疫力低下

・お腹回りに脂肪がつきやすくなる

・筋力低下

・甘い物、塩辛い物が食べたくなる。カフェインを摂らないと仕事ができない。

・小さなことでもイライラし、キレてしまう。

・頭がぼーっとする。記憶があいまい。

・睡眠時間は充分なのに疲れがとれない。

・日中にぼんやりするが、夜になるとなぜか元気になる。

・これまで肩こりや腰痛、背中の張りなんて感じたことになったのに感じるようになった

などなどなど…


症状のリストは果てしなくある。結構当てはまる方いるのではないでしょうか?

ストレスをゼロにしよう!なんてのはこの現代社会で生きている上で不可能。

でもストレスに対しての反応、対応の仕方を自分で変えて、

長時間ストレスがある状態を防ぐのは十分に可能だと思う!

(例えば、ヨガをする瞑想をする、よく寝る、食べる、チートデイを作るなどなどなど)


◯僕が気をつけていること。

・よく寝る

・よく食べる

副腎疲労では筋肉がエネルギーとして使われていってしまうので筋力が低下する。

体を動かす仕事の人は、タンパク質は意識して摂るようにして下さい。

時間のない時はプロテインシェイク!これは子どもがいるアクティブなママさん達にもお薦めです!(できれば植物性のもの)

・ヨガや瞑想をして、大きく呼吸をして酸素をたくさん吸う

・適度に運動する

・いっぱい笑う

・自分優先の時間を作る

特に働き盛りの女性やお母さん達は自分を最後にもってきがち。

時には自分一番の時間を作ったって、バチはあたらない!


そして、「うーん、なんか疲れているかも…」という時は、

すべての予定や友人の誘いも断って、無理してコンパとかにも行ったりせずに、

マッサージを受けて、お風呂に入って家でゆっくり休む!自由にする!

そんなWellness Dayをぜひ作ってください。


オイルマッサージは身体的にも、精神的にも、感情的にも多くの効果があるから

ぜひ自分でしてもいいし、パートナーにしてもらうのもいいし、

お店に行って施術してもらうのもいいしたまに取り入れてみてください。

家にいるのが無理。だとか、

仕事が楽しくて休みなく働いても大丈夫。とか言う人もいるけれど、

気づかない間に副腎や身体の至るところにその代償は積もり積もって行きます。

爆発すると取り返しのつかない事になるので、

マメに自分で自分を労ってあげてくださいね!


ストレスの感じ方も発散の仕方も、人それぞれ違うけど、

自分の身体・心の状態をよく観て、聴いて、自分なりの方法を見つけていきたいですよね。



shun


Shun Oshima

マインドフルネス指導者 l フォトグラファー 12歳の時に訪れたイギリスをきっかけにカメラに触れるようになる。 フリーで写真家としてヨガやウェディング、イベント、ポートレート、風景など様々なジャンルの撮影をこなす。 また、全国でカメラワークショップも開催。 その他、マインドフルネス指導者としても活動に取り組む。

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Shun Oshima

マインドフルネス指導者&フォトグラファーとして活動中。

■マインドフルネスインストラクターとして
脳科学や心理学、生理学、禅といった様々な分野を通して、マインドフルネスを学び日本国内にてパーソナルレッスンを中心にその人に応じたオーダーメイド型のレッスンを展開。
また不定期にグループレッスンも開催しており、
マインドフルネスを1人でも多くの人に伝えることで、
日々の息苦しさや、その人が持っている目標(ビジョン)の達成のサポートに取り組んでいる。

■フォトグラファーとして
ウェディングや風景、ポートレート