瞑想で逆境を乗り越える

逆境を乗り越えるためのメンタルトレーニング。というと

「厳しい修行」をイメージするかもしれません。

また、それを得るには多くの時間や労力がかかると思う人もいるでしょう。

でも、逆境を乗り越えるメンタルトレーニングは簡単で、

誰でも実行することができます。

だって、メンタルトレーニングとは「思考のあり方」に過ぎないから。

人それぞれの思考が、逆境をどう捉えているのか?

出来事に対する意味づけを変えるだけで、

逆境に負けない人間に変わることができます。

これから僕が最近学んだ逆境を乗り越えるための「7つの技術」を紹介します。


①自分を追い詰める思考をやめる

人間は基本的にネガティブ思考に支配され生きています。(人間の防衛本能によるもの)

特に、逆境に直面すると「ダメだ」とか「無理かも」というネガティブな思考に陥り、

自分自身で限界を作ってしまう傾向にあります。

私たちは、思考から感情を作り出し、感情で行動力を生み出します。

ところが、ネガティブ思考が作る感情とは恐れや不安の感情であり、

それらの感情は、自分たちの行動力に制限を設けます。

また、恐れや不安の感情は行動力を削ぐだけでなく、自信をも喪失させます。

ネガティブ思考は人間の本能なので、

理性で抑えようとしてもよりその感情を大きくしてしまう面倒なもの。


②不安や恐れを消す方法

ネガティブな思考が出てきたら、

その思考に意識を向けるのではなく体の異変に意識を集中させてください。

私たちはネガティブ思考に陥ると、その思考ばかりに意識を持っていかれ

恐れや不安の感情を膨らませる負の連鎖に陥ってしまいます。

感情を作っているのは思考です。

だからこそ思考から一度離れることが、負の連鎖から抜け出すポイントです。

具体的には、ネガティブな思考に意識を向けるのをやめて

胸が締め付けられる感覚やお腹の緊張、呼吸の浅さなどの

体の異変に意識を集中させ、それだけを味います。

面白いことに、そこに意識を向けている時は、思考は停止します。

つまり、新たな感情が出てこないので、

次第にフラットな感情になっていき、思考の悪循環を断ち切ることができます。


③幸せなことにフォーカスする

辛いときだからこそ

今の自分自身がどれだけ幸せで恵まれているか?

そこにフォーカスを合わせる。

例えば逆境に苦しんでいるときは、罪悪感、無価値感、孤立感などに苛まれがち。

でも、これらの感情は自分の欠点ばかりに集中していることで起こる欠乏の感情です。

これは「今、私は満たされていない」という思考であり、

自分の都合を合わせるために、足りないものばかりを探している状態。

結果、足りないものばかり探しているため、面白いようにネガティブなことが見つかります。

更に自分が満たされていないという欠乏感は、

恐れや不安の感情に繋がり、逆境を乗り越えるための行動力を削ぎます。

自分自身のエネルギーを無駄に消耗させます。

逆境で苦しいときこそ、自分が満たされている点に集中すること。

フォーカスを合わせるコツは奇跡という言葉を使うことです。

例えば健康で毎日過ごせることは奇」だ。

蛇口をひねればキレイな水が飲めるのは奇跡だ。

汚染された水しか飲めない人々がいる中で、なぜ自分だけが澄んだ水が好きなだけ飲めるのか・・・奇跡だ。

毎日あたたかいお布団で寝られるなんて、奇跡だ。

こんなにも素敵なパートナーがいてくれて、奇跡だ。

というように【奇跡】という言葉を使い、

自分が満たされている箇所にフォーカスを合わせれば、

いかに自分が恵まれているかを思い出せると思います。

また、このような思考になれば自分が満たされていることを証明する物事が、

どんどん見えてくるようになります。

自分は既に十分満たされていると心から思えたとき、

逆境を乗り越える準備が整い、問題が解決していく流れに乗ることができます。

今この瞬間に100%満たされていると心から思えたとき、

その人はポジティブな感情に満たされ、ポジティブな波動(オーラ)を身に纏えるようになります。

その結果、自分と同じ、もしくは似た波動を持った物事が引き寄せられるからです。

ちなみに、波動や引き寄せの法則については量子論によって科学的に証明されています。


④逆境が起こったことに感謝する

逆境は決してネガティブな出来事ではありません。

自分自身に気づきや学びを与えるためのポジティブな出来事だと捉えることができます。

飛躍的に成長するためのチャンスです。

今の自分では達成できないため、より成長して欲しいと願う、

誰かが与えてくれたプレゼントだと思います。

実際、逆境があったからこそ気づけた学びのおかげで、成功の道を見出したという話は星の数ほどあります。

だからこそ、逆境に感謝すること。

逆境に対して、怒りや恨みではなく感謝の心で接したとき、逆境から何を学び、

その学びを成功に活かすためにどうすべきか、そのような思考に入る事が出来ます。

このフェーズに入ったとき、あなたは逆境を乗り越えることが確定します。


⑤理想の自分像を再認識する

ネガティブ状況に直面したときこそ、その人の素が出してしまうもの。

その人が強いストレスの中で、どのような思考をし、どのような感情を選ぶかが垣間見える瞬間です。

逆境が強いほど、自分でも初めて本当の自分に気づくことが出来る機会でもあります。

その時はチャンス。自分をできるだけ客観的に見つめ、観察することに努めること。

脅えている自分、逃げようとする自分、誰かのせいにしようとしている自分、

自責の念に苛まれている自分、他人を裏切ろうとしている自分・・・

いろーーーーんな自分に気づくと思います。

そのとき理想の自分像を思い出してみてください。

そして、自分はどんな自分でいたいのかを考え、

できる範囲で理想の自分像へ軌道修正していきましょう。

そうすることで、ネガティブな思考と感情に流されることなく、自爆することを回避することができます。


⑥全ての出来事はベストタイミングで起きていると捉える

逆境に直面すると、多くの人々は「なんで自分だけにこんな辛い思いをするんだ」と、自分の人生を悲観しがちです。

自分に起こった出来事は、自分の意識次第で今よりも飛躍させるための要なメッセージだからです。

実はマイナスの出来事が幸せへの扉だったことは、後になって気づくことも多いのではないでしょうか?

これを綺麗事だと片付ける人もいるかもしれない。

でも、逆境を今の自分では絶対にたどり着けない自分だけの理想の世界だと思えた人は、

それが真実になると思います。

全ての物事には光と影が必ずあります。

そのため、出来事の影にフォーカスした人は影の現実を見ることになり、

光にフォーカスした人は光の現実を見ます。

自分に起こる全ての出来事はベストタイミングで起こっている。

そして、それらの出来事は、今の自分では達成できない、

より幸せな環境に連れていってくれるものである。

逆境から自分は何を学び新しきを得るべきか?

そこに思考を合わせた瞬間、逆境はチャンスに変わり逆境を乗り越える入り口になります。

そして、逆境を克服した時

自分の予想を超えた幸せな未来にたどり着くのです。


⑦全ての出来事は必然だと捉える

逆境を含め人生の苦難とは、「自身をしっかり見つめてほしい」というメッセージ。

決して、自分を不幸にする現象ではなく、自分自身を成長させるためのポジティブな現象だと思うのです。

逆境が終わらない人は、

そのメッセージに目を向けていないことが原因だと考えてもいいのかも。

「そっちじゃない!早く気づいて!」と忠告するため、苦しい出来事を多発させ、サインを送っています。

「自分に起こっている出来事は全て起こるべくして起こっていて、必要なこと」

このマインドセットを持つことで、

その出来事が自分に伝えたいメッセージに気づくことができる。

肩の力を抜いて、深呼吸して、何の学びであるかをじっくりと感じ取りましょう!

そうすれば、近い将来「あの出来事は必要なことだった。」と思えるだけでなく、

今には想像できないほどの輝かしい未来を手にできます。


⑧今ここに生きる

人は「過去→現在→未来」という認識で時間を捉えますが、

今この瞬間に、過去と未来は存在しません。

なぜなら、過去と未来は「自分の思考」が作りだしている幻想に過ぎないから。

今この瞬間の自分が、

昨日に生きることができるのか?

明日に生きることができるのか?

そうではなく「今この瞬間」にしか生きられません。

ところが、私たちは、過去や未来のことばかりに思いを馳せ、

その思考が作った不安や希望に一喜一憂することに時間を費やします。

つまり今この瞬間を生きていないのです。

繰り返しますが過去と未来は、あなたの思考が作り出した幻想。

事実として今この瞬間にしかありません。

アインシュタインも「過去・現在・未来という考え方は幻想にすぎない」と言葉を遺しています。つまり、過去や未来に囚われず「今ここ」を懸命に生きるだけでよい。

人間は1日に6万回の思考をすると言われていますが、ほとんどはネガティブな思考です。

そのため、過去と未来を思考する人ほど不安や恐れの幻想を見ます。

無駄な取り越し苦労は今すぐ手離し今ここを生きること。

そのために、ヨガや瞑想が1つのツールとしてあり、僕も毎日取り組んでいます。



逆境に強い人とは、自分の身に起こった出来事に対しての意味づけ・解釈が上手い人。

反対に逆境に弱い人は、現象に対する意味づけ・解釈が上手くできない人。

つまり出来事に対する意味づけ(思考の癖)さえ改善すれば、

心を強くすることはできるということ。

そしてこれこそが、逆境を乗り越えるメンタルトレーニングの本質とも言えます。

人間の行動力は感情が作り出します。

恐れの感情は、自分自身を身動きが取れなくして、

ポジティブな感情は、身を気持ちをも軽くします。

逆境の時に自分自身のパフォーマンスや行動力を落とすことは避けたいですよね。

今起こっていることに対する意味づけを極めることが、

逆境を乗り越えるための心を強くするトレーニングです。


自分への戒め!!

2019年も続けていく!



shun


Shun Oshima

マインドフルネス指導者 l フォトグラファー 12歳の時に訪れたイギリスをきっかけにカメラに触れるようになる。 フリーで写真家としてヨガやウェディング、イベント、ポートレート、風景など様々なジャンルの撮影をこなす。 また、全国でカメラワークショップも開催。 その他、マインドフルネス指導者としても活動に取り組む。

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Shun Oshima

マインドフルネス指導者&フォトグラファーとして活動中。

■マインドフルネスインストラクターとして
脳科学や心理学、生理学、禅といった様々な分野を通して、マインドフルネスを学び日本国内にてパーソナルレッスンを中心にその人に応じたオーダーメイド型のレッスンを展開。
また不定期にグループレッスンも開催しており、
マインドフルネスを1人でも多くの人に伝えることで、
日々の息苦しさや、その人が持っている目標(ビジョン)の達成のサポートに取り組んでいる。

■フォトグラファーとして
ウェディングや風景、ポートレート