明るい気持ちになれる脳のコントロール方法

不安・恐怖=脳の幻想(脳の創作物)

というのは人が変化をしようとする時に出てくるもの。

と以前の記事でもチラッと書きました。

でも、そういった感情を完全に消し去る。ということは残念ながらできません。

なぜなら、人にとってこれらの感情も必要だからです。

完全に消すことは出来ないけど、上手く向き合う方法がある。

その手段の1つとしてヨガや瞑想があり、僕はそれを選びました。

今日は、以前書いた方法とは別の視点から不安や恐怖との向かい方、

コントロール方法を振り返って行きたいと思います。


僕たちが日頃目にしている世界は脳のスクリーンが映し出した

バーチャル・リアリティの世界です。

これを認知科学の分野で【内部表現】といいます。

つまりは過去の記憶(経験)五感(視覚・嗅覚・味覚・触覚・聴覚)が合わさって、

今(現実世界)を(意識が)映し出しているんです。

図にするとこんな感じ↓

同じできごとでも、人によって捉え方が違うのはこの内部表現が理由です。

いわば、脳は色メガネみたいなもの!

人それぞれ育ってきた環境や経験は違うし、五感の感じ方だって違う時があります。

例えば、鈴木さんに対してAさんとBさんが感じる第一印象が異なったり

例えば、同じ物を食べているのに味の感じ方が違うかったり

例えば、同じニュースや映画を観ていても異なる感想を持ったり・・・

全て、その人その人の過去の経験をベースにその時の五感が合わさった結果が

映し出されているのです。

皆さんの中にも、「お化け屋敷が怖い」「絶叫マシンが苦手」という人が

いるかもしれませんが、これは過去にお化けに関する恐怖や

絶叫マシンに関する恐怖の臨場感を1度経験していることで

それが過去記憶として脳に強く刷り込まれているからです。


じゃあ、不安・恐怖を消すには?????

1:望ましい五感

2:望ましい記憶

この2つを得て、内部表現を更新することなのです。

脳は強い臨場感と五感を優先し、内部表現を作る特徴があります。

(炊きたての白いご飯、そこに熟成した大きな梅干し。。を想像してみて下さい。

すると口の中で唾液が出てきませんか?これが臨場感。)

人はポジティブなことよりもネガティブな出来事のが強い影響を受けるので、

今ネガティブ思考な人はこの過去に経験した臨場感の強い記憶が残ったままなのです。

反対にポジティブ思考な人は小さな成功体験を意識して積み重ねて来たり、

今をしっかり意識して過ごせている人。

過去に経験した恐怖や不安の臨場感をなくし、

ポジティブな臨場感を増やすことで内部表現を更新していくことが出来ます!

今日からできるポジティブな臨場感を増やす方法を3つ教えます!


STEP1:身体を使って五感をコントロールする

 私たちに最も強い臨場感を与えるのは【五感の刺激】です。

 →五感をコントロールすれば、望ましい記憶に更新されます。

 例えば、不安や恐怖を発動させる五感が来た時はどうすればいいのでしょう?

 →姿勢を変える!

 人は恐怖や不安を感じると、上半身が硬くなり下半身がふらつきます。

 そのため

 ①背筋を伸ばす

 ②丹田を意識する。(ここに手を当てると下半身が安定し、上半身がリラックスします)

 デスクワークが多い人はぜひ意識して姿勢を整えてみて下さい。

 だんだんと気持ちが上向きになり、頭も回るようになって来ます。


STEP2:時間の流れを「未来→現在→過去」と捉える

 人は過去の記憶に強く囚われる傾向があります。

 これは親や学校教育の中で【過去→現在→未来】へ時間が流れていると教えられて来て

 それを軸に生きているからです。

 だから、「現実は未来から流れてきている」と考えるのです。

 例えば「今日、何を食べよう?」と考えているあなた。

 仮にすき焼きを食べよう。としたとして、決めた時点ではまだ食べていないので、

 それは数分後のことだったとしても未来の出来事ですよね?

 すき焼きを食べることを決める→雑誌やスマートフォンでお店を探す→

 お店に行く→メニューを見る→注文する→決める

 上記の流れを見ると、未来の自分(ゴール)を決めてそこに向けて

 動いてることがわかりますよね。つまりは時間は未来から流れてきていて、

 その間私たちが過ごしている今は確実に過去からどんどんと遠ざかっているのです。

 だから、どうせなら未来に対して臨場感を持った方が得策なんですね~。


STEP3:自分自身が望む未来をイメージすることを日課とする

 不安や恐怖を感じやすい人(ネガティブな人)=過去に囚われているから。

 これを未来記憶に変えることを習慣にしていきましょう!

 (入浴中や就寝前のリラックスタイムが脳を書き換えやすい時です)

 よくアスリートやアーティストの方が【イメージトレーニング】ってやりますよね?

 あれのことです!

 ・仕事を最大のパフォーマンスでやっている自分

 ・パートナーと幸せな毎日を過ごしている自分

 ・スポーツでパフォーマンスを出している自分

  ・今度会う友達と楽しく過ごしている自分

 etc......

 これは既に決まっている先の予定のことでも、

 予定になくても「こうあったらいいな」ということでもOKです!!

 このイメージトレーニングを毎日行うことで、

 ”臨場感”を強化でき、内部表現の更新につながっていくのです。


僕は朝晩に瞑想とアファメーションを毎日していますが、

夜はこのイメージトレーニングを瞑想の前にするようにしています。


脳が勝手に作り出した不安や恐怖は単なる創作物、虚像。

不安に対する臨場感を減らして、ワクワクする臨場感を増やしてみませんか?


Shun Oshima

マインドフルネス指導者 l フォトグラファー 12歳の時に訪れたイギリスをきっかけにカメラに触れるようになる。 フリーで写真家としてヨガやウェディング、イベント、ポートレート、風景など様々なジャンルの撮影をこなす。 また、全国でカメラワークショップも開催。 その他、マインドフルネス指導者としても活動に取り組む。

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Shun Oshima

マインドフルネス指導者&フォトグラファーとして活動中。

■マインドフルネスインストラクターとして
脳科学や心理学、生理学、禅といった様々な分野を通して、マインドフルネスを学び日本国内にてパーソナルレッスンを中心にその人に応じたオーダーメイド型のレッスンを展開。
また不定期にグループレッスンも開催しており、
マインドフルネスを1人でも多くの人に伝えることで、
日々の息苦しさや、その人が持っている目標(ビジョン)の達成のサポートに取り組んでいる。

■フォトグラファーとして
ウェディングや風景、ポートレート