「不安」や「心配」の感情が生まれるメカニズム

「不安」になったり「心配」になったりしたことは誰にでもあると思います。

でも、なぜ不安になったり心配になったりするのか、考えたことありますか?

「旦那が帰って来なくて」「貯金が全然なくて」「将来が不安で」などなど

毎日、いろんな不安や心配にことつきないと思います。

不安に陥ったりすることを一般的にはネガティブ思考って言われますが、

不安や心配の感情を抱くことは人間としての防衛本能でもあるので

無くしてはならない感情です。

でも、過度の不安感や心配性はその人自身を苦しめる形になり結果として、

悪循環な毎日を招くことになります。

そんな感情も扱い方を間違えると、より辛い結果を招いたりすることになります。


僕自身も過度な不安感を抱くタイプで、根拠もなく不安に陥り、それが言葉や行動に出て相手に負担を強いたり、何より自分で自分を苦しめていました。

その間、何度も指摘されていたにも関わらず気づかず。。。

不安という感情にことあるごとに流されまくり、ちゃんと気づいたときには

望まない結果を招くことになっていました。

以来、2度とこんなことになりたくない。と決め、瞑想を始め、

本格的にヨガをはじめました。

ヨガを始めた理由等はまた別で綴るとして・・・


■ネガティブ思考になりやすい原因

1:ストレスや疲れが溜まっている

2:過去の苦い経験(イジメを受けた、親から愛されなかった、浮気されたなど)

3:新たな挑戦をしたり、環境を変える時など


大きく分けて3つ。

どれも共通しているのは「現状からの”変化”」

1だとストレスや疲れが溜まるのは感覚として自分の中でフラットに保っている平均値があり、そこに外部からの刺激(変化)があるから。(いわゆるストレスに上手く対応出来ていない)

2は過去に酷い経験をし、その経験を盾に今の今まで過ごす事で日々過ごす中での些細な刺激(変化)に敏感になってしまい、不安に陥る。

3はそのままで新たな事を始める時や環境を変える時は何も見えない未来に対して過度な不安を抱くようになる。


自分然り、よくネガティブ思考に陥る人は本当に苦しい思いをしていると思います。

でも、その度に「なんでこんな苦しいんだろう」「こんな自分嫌や・・・」と。

でもそう思うことがより自分を追い込んでいることもあります。


実は過度な不安や心配を含む感情は全て『脳』から来ています。

皆さんは生きていく上でみなさん自身の脳が最優先に考えていることは何だと思いますか?

それは・・・


死なないこと


です。

つまり人間の脳は「生命の維持」を最優先に考えています。

だから毎日を生きて過ごせているのであれば、脳はその人が何か新しいことを始めようとしたり、挑戦しようとしたり、外部からの刺激が来ようものなら、皆さんが変化しないようにとあの手この手を使って全力でそれを阻止しようとします。

「今の状態で生きられてるんやから、何も変える必要はないやろ」

「お願いやから新しいことを始めたり、今を変えようとするのはやめてくれ!」

と言わんばかりに。笑


何かを始めようとしたり、外部からその人に対して変化するための刺激が来たり・・・

そういう時は「不安」という勘定を生み出したり、「寂しさ」や「心配」という勘定を生み出したり、またある時は「自分に出来ない理由」を探してきたり・・・。

はたまは同じことをして失敗した人の例が目につくように、気になるようにしたりと、全力でその人の変化を止めようとします。

皆さんにもそんな経験があるんじゃないでしょうか?


このような変化を止めようとする働きのことを、専門的には【心理学的恒常性】といいます。

(ホメオスタシスって言えば聞いたことある人もいるかな?)

人間の脳が最優先にしてることは残念ながら「今のままの自分でいること」

心理学的恒常性が皆さんの変化を阻害する一番の力です。


そこで大切なのは、先ずは「自分が変化しようとしている時には、心理学的恒常性が働いている」という事実を知っておくということ。

これを知っているのと、知っていないのとでは、その時に取れる行動も変わってくるはず。


人は過去に執着し過ぎたり、見すぎても意味のない未来を意識し過ぎたりすると、不安に陥ります。

過去はもう終わったことなのに。

未来はまだ来ていないのに。

今を生きていないと、ネガティブになりがち。特に日本人はこういう傾向の人が多いそうです。


もうまさに自分のことですが。笑

でも、瞑想をし始めるのと同じくらいの時にこの脳の働きを知って、その途端に心が少し軽くなるのを感じました。

人がネガティブ思考(不安、心配、感情のコントロールが出来ていないなど)に陥ることに関しては自分自身への課題ですし、ヨガと一緒に脳の仕組みや心理学を勉強していると色々と面白いことが分かったりして、色んな角度から考察、対策できるのでまた綴ろうと思います。


瞑想やヨガにも色んな種類があって、それぞれ脳への働き方が違ってくる。

そして、脳の各パーツがそれぞれどんな機能を持っているのか?

それを知ると、また瞑想やヨガへの向き合い方が違って来る。

・・・そんなことを今、勉強しています^^


Shun Oshima

マインドフルネス指導者 l フォトグラファー 12歳の時に訪れたイギリスをきっかけにカメラに触れるようになる。 フリーで写真家としてヨガやウェディング、イベント、ポートレート、風景など様々なジャンルの撮影をこなす。 また、全国でカメラワークショップも開催。 その他、マインドフルネス指導者としても活動に取り組む。

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Shun Oshima

マインドフルネス指導者&フォトグラファーとして活動中。

■マインドフルネスインストラクターとして
脳科学や心理学、生理学、禅といった様々な分野を通して、マインドフルネスを学び日本国内にてパーソナルレッスンを中心にその人に応じたオーダーメイド型のレッスンを展開。
また不定期にグループレッスンも開催しており、
マインドフルネスを1人でも多くの人に伝えることで、
日々の息苦しさや、その人が持っている目標(ビジョン)の達成のサポートに取り組んでいる。

■フォトグラファーとして
ウェディングや風景、ポートレート