「おはよう!」「こんにちは!」「初めまして!」「お疲れさま」「おやすみなさい」
毎日欠かすことなく皆さん発しているこれらの言葉、挨拶。
皆さんが普段何気なくしているこの挨拶、
なぜ挨拶が必要なのか?大切なのか?
って考えたことあるでしょうか?
人間関係の基本でもあるこの挨拶の本質を今日はお伝えしたいと思います。
「挨拶」は実は元々、禅の言葉になります。(いわゆる禅語)
その当時(今もですが)、修行僧同士や和尚さんと弟子の関係の中で、
お互いの悟りの境地(修行の進み具合)を推し測るために挨拶はありました。
つまり、挨拶とは押したり引いたり。ということです。
人というのは必ず、働きかけられたことに対して”反応”をします。
例えば、このブログの読者さまが家族や友人、職場の人に
「おはよう!」と言ったとしましょう。
そしたら元気よく「おはよう!」と返してくれる人もいれば
「おはよー」とボソっと言う人、そして「無視をする」人もいるかと思います。
元気に返してくれる人も、元気ない感じで返してくれる人も、無視をする人も・・・
これら全て皆さんが相手に対して投げかけたことに対して反応をしています。
(聞こえてるか聞こえてないかは別として)無視をするという行為も、
相手から与えられたことに対して無視をするという反応になるのです。
だから仮に無視をされたとしても皆さんに問題はないので、
必要以上に気にしたり心配しなくて大丈夫です!
(無視をするかしないかは相手の選択であって、あなたの問題ではありません。)
このように挨拶とは、人と人が関係を築き上げて行く中で
「相手が今、どのような状態なのか?」ということを知るために
とても大切なことなのです。
(ボクシングで言えばジャブのようなもの。ジャブで相手の反応をみているのです)
人の心というものは移ろいやすいもので、毎日状態が違います。
気分良く朝を迎える人もいれば、気分悪くその日を始める人もいるわけです。
でも、どうせその人と生活を一緒に過ごすであったり、仕事を一緒にするのであれば
最初にその人がどういう状態に今あるのか?ということに
決してこちらが合わせるということではなく、
どういう状態のあるのか?と
こちらがより良く相手との関係を繋ぎ、築いて行く
という積極的な方法として、人間関係の基本に挨拶が大切だと言われる所以(ゆえん)になります。
挨拶・・・これは相手の反応を推し測るもの。
これが禅から始まった元々の意味です。
時々「なんで挨拶ってしなきゃいけないの?」って子どもたちが言うことがあります。
それは、
自分がより良い人間関係を築いていくために有利になれるから。です。
例として、武道の稽古の中では何度も何度も挨拶をします。
僕であれば昔やっていた少林寺拳法でも同じです。
同じ相手でも、組み手が変わっても「お願いします!」と挨拶を何度もします。
「さっき挨拶したやん」なんてことは絶対に言わないし、そうなりません。
格闘技やスポーツでもそうですが、礼儀云々以前に、
組み手前、試合前の挨拶など勝負の世界に生きる人たちにとっての挨拶というのは、
挨拶を通して相手の力を推しはかったり、相手の出方を伺ったり、
自分自身が戦略を立てたり・・・といったことが積極的にできるので挨拶をします。
人間関係を良好にしていくためにとても大切なキーワード・・・
それが挨拶。
それは
・やらなければいけないから
・ルールだから
・そうしなければ気持ちよくなれないから
・礼儀だから
・人として当たり前だから
・・・ということではなくて、相手の反応をおしはかる。
そのために自分から積極的に1つの戦略として挨拶をしていく。
これが元々の古来から伝わる禅の挨拶の意味です。
だから相手よりも早く、先に挨拶をする人の方が人間関係において
より有利に、良い関係を色んな人たちと築いていけます。
ある第三者機関によれば、朝に相手の目を見て職場の人たちと
明るく挨拶をする習慣がある組織とそうでない組織と比較して、
チーム内の雰囲気はもちろん、業績に置いてもかなりの差が出たことがわかったそうです。
ここまで読んでいただいた上でどうでしょうか?
挨拶に対する解釈、捉え方が少しは変わったんじゃないかと思います。
みなさんは直前にまで起こった不快なことに囚われて、
今目の前にいる、そのことに関係のない家族や友人、パートナーに対して
不貞腐れたまま挨拶をしますか?それとも挨拶をキッカケに気持ちを切り替える
スイッチにして前向きになり、今という瞬間を目一杯楽しみますか?
どちらを選ぶもあなたの自由です。
ぜひこの瞬間から挨拶を味方につけて、
日々意識して過ごしていってみてください!
マインドフルネスインストラクター
shun
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