9月27日(土)…
仕事終わり、閉店迫る花屋さんに電話。
「あと10分以内に着くので、あけといてもらえますか!?」
分かりました!お待ちしてます!!
とありがたい返事。
駅から今年いちの全力疾走で花屋に向かう。
人の目なんて気にしてる場合じゃない(笑)
閉店時間と同じくらいに着いて、呼吸が落ち着くの待って、スタッフさんが
「今日はどんな内容ですか?お母様にですか?」と聞いてきてくれる。
今回は母に向けてではなかったので、贈る相手のイメージを出来るだけ伝えた。
花束💐は今まで何度とやった事あるけど、
フラワーボックスは初めてであまり勝手が分かってなかったけど、
狭い箱の中でひしめき合う綺麗な花々をイメージすると、それを選びたくなった。
「お時間15〜20分ほど頂きますが…」
「全然大丈夫です。むしろ営業時間外にすみません…」
と日本人なやり取り。
内心結構時間あるなーと思いながらも、店舗の花を色々と眺めることに。
色々と眺めていると、店の前で1人の男性が立ち止まった。
ハーフパンツにTシャツ、その上からグレーのパーカーを
サラッと着こなす20代後半〜30代前半といった所だろうか。
左手薬指にはリングがしてあったので、
彼女か奥さんにプレゼントするんだろうな。と察しがついた。
でも、この男性花屋にグッと近づいて花を見たかと思うと、
後ずさりするかの様にやや離れては、また近づく。
少しして、店の前を通り過ぎるかのように去ったと思いきや、また戻って来た。
そして戻って来た時の立ち位置は花を選ぶのにはとても不自然な距離感。。
そう、きっとこの男性は花を買うことに悩んでるに違いない!!
と思った僕。
あまりにも迷われてる様子だったので、思い切って声をかけてみた。
「大切な方へのプレゼントですか?」
『はい、結婚したばかりの嫁にプレゼントしようと思って…』
「素敵じゃないですか!ご結婚おめでとうございます☆どれにしようか迷われてるんですか?」
『それもそうなんですけど、今まで花とか贈った事ないし、花買うなんて恥ずかしくて…』
どうやら、花を買うこと自体が恥ずかしくて花屋を前にして緊張してしまったみたい。
「あー、分かります!僕も母親に花贈ったりするんですけど、最初は緊張しました。
男が花なんて…とか思ってしまいますよねー」
とかとか話してると、男性の表情も心なしか緊張が解れていい表情に…
そのタイミングを見計らってか、店員さんも加わり、「きっと喜ばれますよ!」と男性の背中を一押し。
どうやら、出会えた事への感謝とこれからもよろしくねと、
まさに愛を込めて花束を贈りたかったそう。
緊張がほぐれた男性は既に繕われていた花束を自分でチョイス。
花束を片腕に抱えた男性はちょっと照れくさそうに帰って来ました。
その後に、自分もオーダーしていたフラワーボックスを受け取りました。
あの男性は奥さんにどんな風に花を渡すんだろう?
そして、彼氏から旦那さんへとなった大切な人から
生まれて初めて花を贈られる奥さんはどんな表情をするんだろう?
と全力疾走して来た道を、花を大切に抱えながらゆっくり歩いて帰りました。
またいつかどこかで、この夫婦と会ってこの日の後のことを聞けたらいいな。
shun
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