退職しました。

本日、短い間でしたが、勤め先の”J'adore Shinsaibashi”を退職致しました。

学生時代でも飲食店の経験はなく、友人の
「俊、飲食店で働いてみーや!」のひと言で始めたイタリアンダイニングでの仕事。

将来的に飲食店をやってみたいと言う事、コーヒーの淹れ方や、お酒の作り方、
接客のマナーや、「目配り」「気配り」「心配り」が少しでも出来るようになりたい。

そう思って始めた仕事でした。

入ってみたらシェフの方がすごく厳しい方で、よく怒られたし、怒鳴られた事もありました。

お客様にミルクやワインをかけてしまったり、
シルバー類をよく落として、店長に怒られる事もしばしばありました。

何度も何度も失敗したけど、その事が成長に繋がっている。と思うと、
凹んだり、落ち込んだりしても回復のスピードはとても早かったかと思います。

「起ってしまった事をずっと悔やんでも仕方ない!はい、次!」みたいな(笑)

与えられた環境の中で、やれれる事を精一杯やる。

出来るようになったら、そこに自分なりのアイデアや価値観を加えて行く。
そして、お客様を喜ばせる。

それが付加価値と言うもの。

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そんな、出勤最終日。
前日に、とても辛くて悲しい事があり、ほとんど寝れず、
夜が明けても悲しみは抜けないまま、出勤しました。

正直、まだそれは抜けきってないのですが、
前日に奈生さんが「仲間は悲しみを半減してくれる」って言ってくれて、
まさにその事がこの後起こる形になりました。


ずっとぼーっとしたままで、「切り替えよう!」って何度も言い聞かせても上手く行かず。。
そんな感情に溺れている中、目の前に現れたのが、翔大と真里奈でした。

「え・・・?」

もう何がなんだか分からず。

「俊ー!お疲れさま!!来たよ!!!」って真里奈。

「・・・!?」って自分。

もう、わけわかめ。

あれこれしてる内に、続々と来る知人たち。

「一体他に誰来るん??」

真里奈「さぁねw」

気がつけば、翔大・真里奈・のんちゃん・陽太・ゆき・わかめさん・彩香と7人もの人が来てくれました。

そして、「俊、おつかれさま!」ってサプライズプレゼント。




みんなが来た事でさえ、サプライズで嬉しいのに、物としてのプレゼントまで...。。。
もう、心臓がいくつあっても足りません。

聞けば、翔大が1週間以上前から
「みんなで俊の所へサプライズで行こう!」って話してくれてたらしく、
みんなわざわざ仕事休んだり、中には有給休暇まで使って来てくれたり…。

みんなの心の温もりに触れて、ほんま泣きそうでした。

そして、みんな結構長居してくれて、ずっと笑いが耐えなくて、
最後の日、ほんとに最後まで楽しく働く事が出来ました。

帰り際、みんな僕がHugを好きなのを知ってか、
1人ずつ、Hugしに来てくれて、ホッとしと言うか、嬉しかったです。





たった1人のために、こんな自分のために、
こんなにもたくさんの人が集まって来てくれる。
それも大切な大切な自分の時間を割いて・・・。

お店に来てくれる事、プレゼントをくれる事...どれも嬉しいのですが、
僕はみんなのその”心”が本当に嬉しかったです。

反対に、本当に東京に行くんだな。と現実味が湧いて来て、
とても寂しいのもほんとの話しです。

ほんとに、ほんとーに、人に恵まれた。
たくさんの素敵な人に恵まれた。

たくさんの笑顔に囲まれ、
たくさんの輝きに触れ、
たくさんの心の暖かさに救われた。

本当に、関西に帰って来て良かった。

両親は「いつまでダラダラしてるんや」ってある時怒鳴ってくれたけど、
自分の選択は間違ってなかった。

その他、今日休みだったスタッフの子がわざわざ店に来て、プレゼントや手紙をくれたり、
早番で先に帰ったはずのスタッフがまた戻って来て、くれたり...
先輩が...

って、ほんと心臓がいくつあっても足りないくらい。




この仕事を通して、たくさんのドラマに立ち会い、感動を頂き、
優しいスタッフばかりで・・・。

感無量です。

退社する時、店長と少し話しをしました。

今の店長にとって、僕はこの店に赴任して来て最初に採用した人だったそうです。
ミスばかりする僕に、時に厳しく、時に呆れられた事もあったでしょう。
それでも、この店長は帰る時に必ず、「お疲れさま」ではなく、

「ありがとう」

と言ってくれるんです。
仕事にまだまだ慣れない駆け出しの頃、いっぱいいっぱいになってクタクタで帰る時、
何度もこの帰り際の「ありがとう」に救われました。

店長、店全体をひっぱる立場なだけあって、色んなプレッシャーやストレスがたくさんあるにも関わらず、絶対に最後は「ありがとう」と言ってくれます。

「しましゅんは、本当にグングン成長していった。見違えるように。」って。
「その成長力は”素直さ”だよ。」って。

こんな自分が退職する事に、ずっと残念がってくれて、惜しいと言ってくれて…。
挙げ句には「次に一緒に働ける人が羨ましい」なんて言ってくれました。

色々不満もあったりしたけど、それもいっときのものでした。

自分が会社を起こしたり、上の立場に立つ時...
「お疲れさま」ではなく、「ありがとう!」と言うようにしよう。

不器用で、失敗ばかりの大島俊なのに...。

この仕事を通して本当に多くのことを学んだ。

冒頭の”目配り・気配り・心配り”だけでなくそれ以上の事をたくさん。

どんな時も自分のことを見放さず、優しく接してくれた一緒に働いて来たみんなに感謝。

みんなのおかげでどんな事が起っても、最後は笑って帰れました。

「大島くん」とか「大島さん」じゃなくって、「俊ちゃん」とか「しま俊」とか。
そういう風に呼んでもらえたことも嬉しかった。

この場を通してになりますが、
短い間、本当にお世話になりました。
最初から最後まで迷惑かけっぱなしでしたが、それでも笑顔で接してくれた皆さんがいたから、毎日楽しく仕事が出来ました。

そして、「俊、お店行くね!」って、
今まで来て下さった皆さま、ほんとうに本当に、ありがとう。
僕はもういないけど、それでもあのお店を何かの機会で使って下されば、嬉しいです。



最終日の今日。
たくさんの心友が来てくれて、いろんな人が駆けつけてくれて。
つくずつ、自分は”幸せな野良犬”なんだと思いました。


そして、最後。


一番厳しかったシェフに最後の挨拶をしに行きました。
よく怒鳴り、叱ってくれた方。


「残念やけど、ありがとう。また絶対、遊びに来いよ」



Me ke Aloha...


from:shun

Shun Oshima

マインドフルネス指導者 l フォトグラファー 12歳の時に訪れたイギリスをきっかけにカメラに触れるようになる。 フリーで写真家としてヨガやウェディング、イベント、ポートレート、風景など様々なジャンルの撮影をこなす。 また、全国でカメラワークショップも開催。 その他、マインドフルネス指導者としても活動に取り組む。

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Shun Oshima

マインドフルネス指導者&フォトグラファーとして活動中。

■マインドフルネスインストラクターとして
脳科学や心理学、生理学、禅といった様々な分野を通して、マインドフルネスを学び日本国内にてパーソナルレッスンを中心にその人に応じたオーダーメイド型のレッスンを展開。
また不定期にグループレッスンも開催しており、
マインドフルネスを1人でも多くの人に伝えることで、
日々の息苦しさや、その人が持っている目標(ビジョン)の達成のサポートに取り組んでいる。

■フォトグラファーとして
ウェディングや風景、ポートレート